UNIVERSAL AUDIO 1176LN修理

レシオのボタン部分がごっそり無くなっており、その他破損部分や欠損がヒドい状態でしたが、名器で資料も多いので割と簡単にリペアできました。メータのランプのみオリジナルとは違い青色LED!

1176の重要なポイントである四つ押しボタンは秋葉原の東邦無線さんでしか売ってるところが見つかりません。
時代と共に古い機材のリペアが段々と難しくなるんだろうな。

この機材、」オリジナルのUREIと基板から部品、メンテナンス性の悪さや部品の悪さまでほぼ同様にデットコピーしています。

古くて無駄でノスタルジックな作り。もちろん音は当然“あの音”そのもの。昔のプロ用機材なので、万人向けとはとても言えないが、セッテイングさえうまくやれば素晴らしい音が待ち構えてます。

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4.1なので本当なら嬉しい嘘、怖い嘘

●本当なら嬉しい嘘

1.『オバちゃんにも解る様に自転車走行に関する法律がしつこくテレビで流される様になった。』

自転車の逆走や、ベルを鳴らしまくって歩行者を妨害する等の危険行為が減る。他にも『政府はタクシー業界に交差点での駐停車禁止を厳重注意』なんてあれば渋滞の緩和になるのだが。

2.『メタンハイドレードが実用化され、日本が資源大国に』

うーん、老後楽したいし、自由主義国家だけどトルクメニスタンとかアラブ首長国連邦みたいに金ナシとか公共料金無料とか、ダラダラな方向かも知れんが、せめて60歳以上はラク出来る社会が良いな。
もちろん原発は必要ないし、そもそも一定量自然状態で揮発するっぽいので化石燃料よりエコ?

3.『クラブ営業自由化、風営法ついに改正』

今更クラブに行く事なんてほとんどないけど、“若者”が元気な方が街の活性化に繋がると思う。クラブを経営するリスクが減り、防音のしっかりした建築物も作りやすくなる。ダンスミュージックだけでなくバンド系の音楽にしてもジャンルの幅が広がり、テレビ主体の音楽産業構造の崩壊にも繋がる。人が街に出る事で、飲食やアパレルも売り上げが上昇し、活気が出る。

●本当なら怖い嘘

1.『絶対唯一神が降臨して武器を持つものや犯罪者を壊滅させた』

破壊と創造、インアンドヤン、右と左何でも良いが、どちらかに決めつけられるほど恐ろしい事は無い。皆が平等で平和なんてある訳が無いし、少なからずのいざこざや食い違いがあるからこそクリエイティブに人類はサルから進化を遂げたのだから。

2.『警察官の拳銃や警棒の廃止』

暴力は如何なる場合も悪です。殺人や暴力事件が起っても力で対抗するべきではありません。警官も犯罪者も人間同士です。話せば解ります。例えシャブ中でもアル中でも話せば解ります。モモタロウが鬼退治する話なんか子供に教えちゃダメです。……………。な〜んて事は絶対にありません。同じく武器を無くせば戦争が無くなるなんて事もありません。

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モジュラー化粧直し

Modular Synth一番最初に作ったモジュラーシンセが持ち主が変わる事になり、メンテやパネルを印刷しなおしたりしました。現在作っているモジュールと比べると、基板やらパネルのレイアウトやら納得行かない部分はあるものの、何とか新品ぽくピカピカに化粧直し終了。最初の作品なので納得の作りとは行かないが、一般的な売り物よりは使いやすく高機能だ。デザイナーの端くれでも言える事は一般的なメーカーさんって技術はあるがデザインやユーザビリティ無視なモノが多すぎる。

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Battery Powerd Amp

TPA3106 パワーアンプで書いたアンプの完成形です。

電池駆動でなるべく大きい出力がこのアンプの狙い。9V角電池2本で約90%の電源効率で動作します。従来品に比べ電池の持ちが違います。
以外とありそうで無い仕様です。電源〜ミキサー〜アンプ〜スピーカーとコレ1台でチビっコな野外パーティが出来ちゃいます。

以外にもジャックや電池ボックス等の部品はUKから取り寄せだったりします。残念ながらオレの使う部品はなかなか日本だけでは揃わない。

======== 仕様 =======

入力
Microphone or Guitar Input x3
Balanced or Unbalanced Output X1

出力
24Vアダプタ使用時で約40Watt
9Vバッテリーx2使用時で約30Watt

再生周波数帯域
86~20kHz

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Reset Bros

RESET T-SHIRT

香辛堂のマサオとTシャツを作ろうと言う話になり、オレらに必要なキーワードは「Reset」だなって事で「Reset」をテーマにしたTシャツになりました。
いろんな意味でリセットって悪くないと思う。うまくリセットできるかどうかは大切な事だ。





マサオ君は2度のリセット。そしてオレもリセットは1度限りじゃないなと、やはりリセット2つ。
そんな意味の込められたTシャツです。

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TPA3106 パワーアンプ

TPA3106TPA3106を使用したCLASS D POWERAMPです。

25Vの電源で40Watt/8オームの出力が可能です。また最高で92%の電源効率で稼働します。
設計はほぼデータシート通りだが、部品のセレクト以外にやる事は無い。
さすがCLASS D!この小ささでしかも発熱によるロスが無いので放熱器はいらない。
とにかくこの大きさでウソだろって程のパワーが出せるのだ。


TPA3106で、さて、何のためかと言うと我が親友マッキーがマイクとギターが鳴らせて電池で動く簡易PAセットの様なモノが欲しいと言う事で作りました。
極少ない消費電力のため、いずれは簡易なソーラーパワーでも動かせる様に考えて設計しています。

とにかくテキトーな電源アダプタとスピーカーを用意すれば音が出るんです。それも家じゃ鳴らしきれない程の音量で!

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EMS SYNTHI VCO rev.2

EMS SynthiのVCO。2度目の制作になりますが、設計を大幅変更しました。何せオリジナルの発売は1971年なので設計が古く、電源も+12V、-9Vという偏った電源を使用しています。

そこで、今回の変更は+-12〜+-15の電源でそのまま使用出来る様に変更しました。ディククリート(トランジスタで設計)VCOなので抵抗の定数を変更するのだが、実はトランジスタ回路ってさっぱり解らない。トランジスタに関する本を見ても、XをYとするとZは…みたいな感じで、何故その抵抗値になるのかあまり説明が無いし、両電源での設計方法なんて更に説明が無い。ネットで調べても両電源でトランジスタ回路を設計する為のヒンントさえ見つからない。と前置きした上で行き当たりバッタリで定数を変更し、何とか動かすことができた。

以下が定数を変更した回路図。
EMS Synti VCO

基本的にリセット型VCOをディスクリートで組んだだけで、上の部分の回路は、一部オペアンプを使い現代的なVCOの回路に近づけたモノ。下はオリジナルから抵抗の定数を変更しただけのもの。

http://houshu.at.webry.info/200704/article_2.html

こちらの解説を参考にしましたが、自分なりに解りやすい様に書き直したモノです。実際はアンチログは上の回路で、COREの部分は下の回路という構成が、本来の音質はそのままでチューニングの安定性もある回路になります。アンチログはチューニングの安定性以外の部分で音質には影響ありませんので。

まだ全ての部品を付けていませんが、動作確認はOK! 

肝心の音はというと、当然ながらブッとい。Mini Moogが軽くて薄っぺらたい音に聞こえるくらいワイルドです。ソフトウエアシンセの音とは全く噛み合ない事必至。使い道が無いくらいの圧倒的存在感です。今時のKo…社やらArtu…社、Moo…社のアナログシンセの音とは比べてはいけません。もちろんDoep…社とかも。それらの音がおもちゃとしか思えなくなります。といってもキワモノ的な感じではなくしっかりとしたVCOです。



完成予定のパネルです。

特徴…1
オリジナルは波形を2つのノブでMIXしますが、1ノブでMIX出来る様に変更。リアルタイムで波形を変えたいときはこちらの方が便利。

特徴…2
各オシレーター同士シンク出来る。

特徴…3
オシレーター3はオリジナルはVCO というよりLFOで使用する事を前提にしているので、周波数が低く、チューニング安定性がオシレーター1、2より悪い。そここでオシレーターとして使用するかLFOとして使うかスイッチで切り替え可能にしています。またLFOのポジションにした時はFrequencyのノブのチューニングが広くなる様にしています。

特徴…4
チューニングは1V/OCTにしている。また温度に対する安定性も考慮して設計しています。
オリジナルは0.2V/OCTくらいで動く設定なので、そもそものチューニングの悪さと共に正しいチューニングはほぼ不可能。

Analogue SystemsのVCOはEMSっぽいだけで、EMSのVCOとは回路が全く違います。
http://fukusan.com/products/as/rsmodule_html/rs095e.html

※欲しい人には5万円程度で制作します。もちろんオールハンドメイドなので時間はかかります。本当の音を感じて欲しいだけです。

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前川國男先生の初作品

前川國男といきなり言っても解らない人が多いと思います。ル・コルビュジエの直弟子であり、丹下健三の師匠といえば、おぉーなるほど!となる事でしょう。

ウチのバアさんの葬式で弘前へ帰郷しまして、弘前市斎場がスゴイって話で、ウチの母が前川國男って有名な建築家の先生が作ったんだと教えてくれ、そう言われれば確かに佇まいが違うし、内部の音響効果が素晴らしい! ついPAとしては手を叩いてみると、何と素晴らしい音響効果。坊さんの声が響く様に、建物の内部構造がホーンツイーターの様な形をしている。何と荘厳な建築でしょうか。多くの建築家が教会にことさら拘り、光と音の調和を追求するであろう情熱を、斎場に向けている。


何とも素晴らしいので写真を撮りたい所だが、斎場という事でちょいと気が引ける。そんで弘前に数ある前川國男先生の建築の中で初作品である
『木村産業研究所』を訪れてみた。1932年の作品ってことで思い切りル・コルビュジエやらバウハウスやらの雰囲気。明治期の洋風建築や江戸時代の遺産は色々あるが、こんな素晴らしい近代建築の名作が弘前にあるとは思わなかった。

国登録有形文化財であり、DOCOMOMO100選だそうです。

お休みで内部は見れなかったが、照明やドアノブなども戦前のそのままの物が使われている。奇跡の保存状態。ポーチの一部は文化財登録にあたり復元したらしいが、雪国で屋根の無いポーチは構造上無理があって取り外されていたらしい。

青森県立弘前中央高等学校講堂(1954年)
弘前市役所(1958年)
弘前市民会館(1964年)
弘前市立病院(1971年)
弘前市立博物館(1976年)
弘前市緑の相談所(1980年)
弘前市斎場(1983年)

弘前は時代を追って前川國男先生の作品を見ることができます。
堀江佐吉の洋風建築群、吉井酒造の建築物群、お城…と弘前は名建築の宝庫です。

※現在住んでいる世田谷区役所も前川國男先生の作品だそうで。

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ULT-SOUND DS-4

DS-4
ULT-SOUND DS-4。YMOが使っていたシンセドラムだそうです。パードン木村さんからの修理依頼です。故障箇所とは呼べないが、違う極性のアダプターを使った事によるFUSEのショートだけ。

そこで一部カスタマイズ。FUSEがミニ管だったので普通の大きさのFUSEフォルダに変更。最近はFUSEを使う電化製品が少ないので、FUSEがあまり売ってないし、さらにミニ管なんて見つけるのは困難だという理由。そしてアダプターの極性を変更。これはパードンさんが間違えて極性の違うアダプターを使って破損する事を避けるため。と、以上が手を入れた箇所。


肝心の音だが、YMOというよりはCCB!特に想像の範囲を超える何かは何も無い。ライブをする時のハッタリとして面白いカラーリングの筐体は役立つだろうが。しかも回路は半固定抵抗の調整箇所が多く無駄としか思われない。所詮ドラム音源だから厳密なチューニングが必要だとも思われないし意味不明。
Jobsが楽器の設計を指示していたなら確実にキレてるだろうな。現代の音楽には全く無用だがノスタルジックな使い方やらエフェクターを色々通してぐちゃぐちゃにするやらと通常の使い方でなければ良いのか?パードンさんなら普通に使う事はないだろうから良いだろうが。

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Focusrite Platinum Twin Trak Pro


電源が入るが動かない状態で持ち込まれる。
当然の様にきちんと電圧が出ていないので、電源レギュレーターICを交換して終了。
終了したのは良いが、何とも変な電源部で、わざわざ15Vの三端子レギュレーターにツエナーダイオードでゲタをはかせて電圧を変更している。
教科書的な言い方だと不安定になりやすく、温度変化に弱く、ノイズ除去率が低下するという悪い事だらけで、仕方ない場合を除きこんなことしてはダメなのだが、やはりこのクラスの機材としては考えられないくらいノイズが多い。カタログスペック重視のために音質を犠牲にした設計だとしか考えられない。
Focusriteってもうちょいクオリティの高いメーカーだと思っていたが残念。

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