Prophet5とCrumar DS2の修理。昔のアナログポリシンセはとにかくどいつもこいつも壊れやすい。
まずはシン君より修理依頼のProphet5ですが、オンチでチューニングが取れない状況でした。
Rev.3のMidiナシを5GでMIDI改造した機種です。中身見渡してみてリペアの後が多く例の宝物(知る人ぞ知る伝説)は当然なかった。Prophet5の修理でまず注意すべきタンタルコンデンサーは全て無事だった。Voiceのチップ(CEM3340)も無事。で散々ICを取っ替え引っ替えしてU405、U406のCD4051が死んでる事が判明。
CD4051を2ヶと念のためタンタルコンデンサーをOSコンに変更して修理完了。パスコンが少ないと言う事と電圧をギリギリまでかけているICの存在が故障の原因だと思われる。
で次。パードン木村氏よりの依頼でCrumar DS2というイタリア製の珍しいシンセ。初めて見た。Sun Raがぐちゃぐちゃ弾いてるシンセです。
資料はネット上で見つかったのだがイタリア語で何だか良く解らないしDCOつまりオシレーターはデジタルなので仕組はさっぱり解らない。何となくこの基盤はどんな役目かとかはざっくり理解出来るが、情報が少なくしかも壊れやすいことは解った。74シリーズのロジックICだらけで意味不明。合計7〜8ヶはICが死んでいた。写真の赤で囲ってる部分がICが死んでいた箇所。ちなみに中央の赤で囲った部分は4071が1ヶ死んでいたのだが4071Bを4071UBに1つだけ変えても動かなかったので4081も含め全てUBタイプに変更したらOKでした。BはBufferでUBはUn Bufferなので違うらしい。UBは入手できるがBはほぼ入手不可能。機能は一緒なので結果OKです。今時生産中止でDIPタイプのロジックICは入手困難なモノが増えている。あと数年でこのテのアナログポリシンセは部品調達が難しくなり修理が難しくなりそうだ。